自信を持っておすすめ出来る安全靴 - ディアドラ(DIADORA)
仕事で安全靴を履いて10年ほどになります。
きっとこの記事を読まれる方の中にも、安全靴を履く仕事に就いてる方がいらっしゃると思います。
安全靴といっても、様々な環境に適した多種多様なものがあるので、自分がこれまで、どのような環境で使用して、どうしておすすめ出来るのかを書いていきたいと思います。
目次 :
1.
使用環境について
2.
安全靴と向き合うキッカケ
3.
より良い安全靴を探す
4.
歴代ディアドラ安全靴
5.
なぜ「ディアドラ」なのか
6.
おすすめディアドラ安全靴
7.
アシックス・ミズノ・プーマの安全靴
○使用環境
まず、安全靴の使用環境ですが、運送業界での仕分け作業。
コンクリートの床の上を歩くことが主で、大きな台車を引っ張ったり押したり、大小様々な荷物をトラックに積んだり卸したり、フォークリフトを使っての荷役作業ですね。
この業界で働き始めた当初は、ワークマンのようなお店やホームセンターで売られている、2000円〜4000円台の価格帯で購入できる安全靴を使用していました。
『仕事で使う靴=汚れるしダメになったら買い直せば良い』という考えで、安価でどこでも買える安全靴を何度か買って履いていました。
最初の1、2年は安価な物を何度も買って履きつぶして…を繰り返していたと記憶してます。
買うときの気分でいろいろなデザインを選べるし、とにかく足の指を守る『先芯』が入ってさえいれば良い、そんな感じでした。
○安全靴と向き合うキッカケ
そんな自分が『安価な安全靴』を考え直すことになったキッカケは、『足の痛み』と『劣化』でした。
安全靴に限らず、履き慣れていない靴を履いて歩くと足が痛くなることが多いですよね?(小学校の頃、遠足行事のお知らせのプリントに書いてありましたっけ、『靴は履き慣れたものを用意』とか)
購入するときにちゃんと試し履きをしてサイズを確認しているのに、いざ履いて使い始めると足が痛む。
靴がある程度慣れてくると痛みが治まることもありましたが、靴によってはずっと痛かったです。
インソール(中敷き)を交換してみたり、ちょっと高価なものを入れてみたりもしました。
そんなことを何度か繰り返して気づきました。
この安価な安全靴、慣れてきた頃には劣化して、また新しいものを買わなければならないんです。
劣化とは、ソール(靴底)の減りやアッパーの穴や破れのこと。
サイクルでいうと2〜3ヶ月で一回買い替えになります。
1年に4回、5回買い替えとなると、仮に3000円の安全靴を毎回購入した場合、1年に12000円〜15000円の出費。
こういうのを『安物買いの銭失い』と表現するとしたら、もったいないと思いませんか?
○より良い安全靴を探す
まず、『安価ではない安全靴』があるのかないのかも知らない、無知な状態からのスタートでした。
そもそも値段が高ければ良いものなのか。
職場には、全国からいろいろな運転手さんが荷卸しのために来ます。
それぞれの足元をチェックしていると、アシックスの安全靴を履いている運転手さんがいました。
「すみません…その靴って安全靴なんですか?」
アシックスから安全靴が発売されていると思ってないのですから、そういう質問の仕方になりますよね。
「安全靴やでぇ」
「いくらぐらいなんです?」
「ん〜1万もせぇへんかった思うけどな」
確かそんな会話をしたと思います。
正直、履き潰して捨てる対象の安全靴に1万円を出す男気(?)はありませんでしたが、安全靴にアシックスがあることだけは判明しました。
とりあえず、いつも安全靴を買っている店に行き、アシックスの安全靴があるのか探しました。
それまで見たことないから存在を知らなかったわけで、当然ありませんでした。
そこで使うのは、やっぱりネットです。
「アシックス 安全靴」で検索するとたくさんヒットしました。
いろいろなネットショップやサイトを辿っていくと、ディアドラの安全靴を見つけました。
『おぉ〜!サッカーとかで見たことあるやつじゃん』
正式にはディアドラ ユーティリティー(Diadora Utility)。
その中で、スウィフトというモデルに惹かれました。
『ダブルエアシステム』という、クッションとベンチレーション効果のあるソールを内蔵していて、歩くたびにソール内のエアバッグが衝撃を吸収し、なおかつエアーがソール内で移動して靴の中を循環する。足の疲れやムレから解放されるんじゃない??と、とっても魅力的に感じました。
値段も1万円以下。
時間を見つけて実店舗まで行き、試し履きして購入しました。
ディアドラ ユーティリティーのスウィフト SW-21、これが初めての安価ではない安全靴となりました。
○歴代ディアドラ安全靴
自分にとって初のディアドラ安全靴、スウィフト。
ダブルエアシステムは歩くとそのクッション性と空気の循環、またしっかりとした作りのためか足の痛みを感じず、それまでの安価な安全靴と比べると非常に快適でした。プライベートで履いても良いぐらいでした。
しかし、履き続けて半年を過ぎた頃でしょうか、問題が起きました。
安全靴としての機能は十分に果たしてます。
が、ソール(かかと部分)が減って内蔵されているダブルエアシステムがむき出しになった際、雨の日や水溜まりを歩くとダブルエアシステム内部に水が侵入し、空気の代わりに水が循環する事態が起きました。インソールも空気循環のための穴が空いているので、歩くと水がインソールを通過して靴下を濡らす事になりました。
快適に使用していたので、この部分は非常に残念でした。
しかし、ディアドラの安全靴自体は気に入ったので、スウィフトの次に買う安全靴もディアドラにしよう!と考えてました。
スウィフトのソールは耐油性合成ラバーでできており、耐摩耗性に関しては特にウリにしてないので、摩耗には弱いと考えられます。
自分の仕事で「耐油性」は求めていないので、次の安全靴を選ぶ時に選びやすくなりました。
その後はディアドラ ロビン(RB-22)、キングフィッシャー(KF-32)、フィンチ(FC-712)と履き繋いでいます。
ロビン(RB)は、スウィフトで学んだ「耐摩耗性」が欲しくて、耐摩耗スーパーPUソールを装備していて、なおかつヒモ靴で紐を結ぶ煩わしさを改善したかったため、マジックテープのこのタイプを選びました。
ロビンを履いてみて、正直「耐摩耗性」を条件に選んで正解だと思いました。確かにスウィフトや安価な安全靴よりもソールの減りが遅かったです。
さらに、インソールが「スプリングテック インソール」なんですが、これのおかげか非常に履きやすくて歩きやすかった。
特に不満な点がなく、1年半ぐらいでしょうか。ソールがツルツルになるまで履きました。
マジックテープを選んだのも良かった。
次に選んだキングフィッシャー(KF)は、その通気性と耐摩耗性に優れているという「ハイパーPUソール」に惹かれて購入しました。
ロビンは通気性を重視したモデルではないので、履き続けているともちろん蒸れてきます。これは普通の靴と同じ。
キングフィッシャーはアッパーが全体的にメッシュなので、とても通気性に優れています。
さらにハイパーPUソールという事で、ロビンの「スーパーPU」から「ハイパーPU」にランクアップ。ソールの耐摩耗性は必須条件なので。
キングフィッシャーも履きやすくて良い安全靴でしたが、アッパーのメッシュ素材が他の素材より弱いのか、引っ掛けるとそこから穴が広がる感じになってしまいました。
また通気性はメリットなんですが、寒い時期にフォークリフトに乗っていると、冷たい風が足の中によく入り込んで足が冷えました。通気性がデメリットになった場面でした。雨の中を歩くと、他の靴よりも雨が靴の中までしみてくるのもデメリットかもしれません。
キングフィッシャーもソールがツルツルになるまで1年以上かかりました。
紐靴なので、履き脱ぎする時に結ぶ手間がかかるのも、前回がマジックテープのロビンだったため、面倒に感じました。
次に選んだのはフィンチ(FC)。
2年前に購入し、インソールは一度交換しましたが、現在も履いています。
このフィンチ、歴代ディアドラ安全靴の中で一番長持ちしています。
アッパーは通気性重視のメッシュ素材ではなく、一般的な牛クロム革と人工皮革でできています。
ソールは自ら体験して信頼している「ハイパーPU」。
そして一番の魅力はBoaシステム!
Boa クロージャーシステム公式ページ(英語)
紐の代わりにステンレスワイヤーレースを使うシステムで、以前からスノーボードやゴルフのシューズでは採用されていたらしいです。
自分はフィンチで初めてBoaを体感しましたが、本当に素晴らしいシステムだと思います。
買った当初は「こんな細いワイヤーで切れないのかな…」とちょっと心配でしたが、2年間履き続けていますがワイヤー切れはせず、ワイヤーレースを巻き取るダイヤルも壊れません。
このBoaシステム、靴を履く、脱ぐの動作が非常に早くて楽。
楽な上に締り具合の調節も楽。緩めに履きたい時もきっちり締めたい時も。
紐やマジックテープってなんだったの?と思うぐらい、別次元のシステムです。
BoaシステムとハイパーPUソールのおかげで、2年も履けていると言っても過言ではないかもしれません。
○なぜ『ディアドラ』なのか
なぜディアドラの安全靴なのかを簡単に言うと、『耐久性』でしょうか。
ここで言う耐久性とは、「靴としてどれぐらい履けるか」です。
記事内で何度も出てきた『ハイパーPUソール』の耐摩耗性は、安価な安全靴の比ではありません。
靴の作り(製法)はセメント式が多いですが、履いているうちにソールが剥がれてしまうこともありません。
耐油性ソールのディアドラもありますが、自分のような環境で使用するなら「耐摩耗性」重視です。
また、新品を履き始めから慣れるまで「ちょっと足が痛い」ということもなく、履き始めから履き心地が良い。
靴のデザインやカラーの好みは人それぞれなので、ディアドラ安全靴のそれに好き嫌いもあると思いますが、安価な安全靴よりは確実に目立ちます。
自分自身、履き心地に定評のあるアシックスの安全靴を履いたことがあります。
さすがアシックス!と感じる履き心地です。おそらくディアドラより上じゃないでしょうか。
自分の周りでは、一度アシックスを履いた人は次もアシックスを選ぶ人が多いです。
また、アシックスとディアドラの両方を履いたことがある人なら解ると思いますが、「履き心地とグリップ感ではアシックス、耐久性ではディアドラ」ではないでしょうか。
中にはアシックスよりディアドラの方がデザインが好きという方もいますし、アシックスは誰でも履いているから嫌という方もいます。
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