PEラインを本格的に使い始めて10年以上経ちます。
2006年にもPEラインをスプールに結ぶ方法を書いていますが(以下の記事参照),
2006/10/26
エギングなどでスピニングタックルにPEラインを使用しているアングラーの方々は、スプールにPEを巻き取る際にどのような結び方をしているのでしょうか?自分の場合、フロロカーボンやナイロンラインでスプールに下巻きをした上で、下巻きしたラインとPEラインをノーネームノット(ユニチカ公式サイト good knotリーダー…
PEラインをスプールに直に結ぶ、ナイロンやフロロをスプールに結ぶのと同じようにすると、どうしても滑ります。
結べたと思っていざラインを巻き取り始めると、スプールとラインが滑って巻き取れなかったり、結び目が滑って解けてしまったりしませんか?
ナイロンやフロロカーボンのようなモノフィラメントラインのように、滑らずガチッと滑らずスプールに結べる方法はないものか再考してみました。
少々分かりづらいかもしれませんが、今回は写真付きで「PEラインを滑らないでスプールに結ぶ方法」を紹介したいと思います。
今回はスピニングリールのスプールでの紹介になります。
スプールに結ぶ時には、スプールはリールから一旦外した方が結びやすいです。
1. 写真の上側が本線(これから巻き取る新しいライン)で、これをAとします。下がラインの先端側で、これをBとします。
Bは、長すぎても結びづらいですが、スプールに巻きつける分も考慮して、5~60センチ以上あった方が良いと思います。このラインをスプールに指で押さえます。
2. Bをスプールに3回ほど巻きつけます。私は一応几帳面と言われるA型ですが、結構大ざっぱに巻きつけてます。
3. 2で巻きつけたラインを、AとBで一度止め結び(一重結び)で仮止めします。
下の写真のような感じです。
4. 仮止め後、再度Bをスプールに3回ほど巻きつけます。
5. ここでユニノットを使って結びます。結ぶと下の写真のようになります。※結び目は必ず濡らしてください。
6. ユニノットでコブを小さくしたら、ラインを持ってスプールに締め込むことはせず、まずハーフヒッチを1回します。この時、ユニノットのすぐ上でハーフヒッチをするようにしてください。
7. 再度ハーフヒッチを繰り返します。 普段PEを結ぶことが多い方なら難しくないはずです。
8. ユニノットで結び、さらにハーフヒッチを2回すると、写真のような感じになります。この状態になったら、結び目を再度濡らして、A(本線側)のラインを持ってゆっくりとスプールに締め込みます。※濡らしてゆっくりが基本です。勢いよく締め込むと、熱に弱いPEが強度を保てません。
9. 締め込んだら余ったPEラインを切れば完成です。
これでPEラインをリールに巻き取る時に滑ることはないと思います。
自分はこれで滑らず巻き取れます。
上記方法でPEラインをスプールに滑らせずに結べるんですが、これは持論ですが、PEはユニノットやクリンチノットのようなPEライン自体を折り曲げて結ぶ結び方には向いていない(強度を保てない)と思ってます。
FGノットやPRノットなど(自分の場合はノーネームノット)の代表的なPEラインの結びの仕組みを見たらわかると思うんですが、リーダーに巻きつける仕組み(自分はリーダーになるラインに食い込ませる感じ)がPEラインには適していると考えていて、ナイロンやフロロといったラインに適したユニノットはPEラインには不向きだと思います。
実際、ルアーのアイにPEをユニノットで結んで釣りをすれば解ると思いますが、滑ったり切れたりすることが多いはずです。
今回紹介したスプールへの結び方も、強くテンションをかければ、比較的簡単にラインが切れます。
なので、スプールにダイレクトに巻いたPEラインのキャパシティをほぼ使い切るような釣りや、大物を狙ったシビアな釣りではおすすめしません。
そういった釣りで使用する場合は、まずスプールにナイロンやフロロなどのラインを結んで数メートル巻き取り、そのラインにPEをFGノットなどのPEラインに適した方法で結び、PEラインをスプールに巻く方法をおすすめします。
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