琵琶湖。
1993年のJr.のクラシック以来。
26年ぶりです。
5月3日に琵琶湖入りして、北湖の様子を見ながら南湖まで下りました。
ゴールデンウィークなだけあって、南湖でオカッパリができる所には大概先行者が居て、釣りっぽいことができなかったです。
なので釣具屋さんを数件回り、山梨の釣具屋と比較するのもアレですが、猛烈な種類のルアーに圧倒されました。
夕方、翌日琵琶湖をガイドしてくれるN君と26年ぶりの再会。
Jr.トーナメントに出場してた当時、声を掛けてもらったことで知り合ったN君。
当時めちゃくちゃ仲が良かったワケでもなく、一緒に釣りに行く仲でもなかったんですが、自分を覚えてくれていたことも有難いことだし、こうして再会して琵琶湖を案内してもらえるなんて、縁とは不思議なものです。
翌日の5月4日、朝6時。
マリーナで待ち合わせて出発。
Jr.時代は自分がエレキ使っててN君はローボートだったかな。
今はN君がバスボート乗ってて自分はエレキもありません。
もう、ただただすごいなぁ。。。すごいなぁ。。。と思いました。
ボートはチャンピオンだったんですが、古い古いとは言うものの、バスボートはバスボート。しかも少年時代に一番憧れたのはレンジャーじゃなくチャンピオンでした。憧れのボートに乗れるって、やっぱ感動します。
昔より進化したエレキや魚探にも感動です。
感動した話は終わりにして、釣りの話。
琵琶湖の知識はほとんど無いようなもので、Jr.時代も試合は毎回プラなしのぶっつけ本番でした。
今みたいにインターネットもなかったし、情報は人に聞くか雑誌を読むしかありませんでした。
なので、向かうポイントも釣り方も、全てガイドのN君に丸投げです。
琵琶湖を知らない上に、バスを狙って釣ることから20年以上離れてた自分より、N君の方が情報も腕も感覚も上なのは明らかですから。
琵琶湖のどこなのかもわからない所まで連れてかれ、なんの目印も無いところで釣り開始。
しばらくN君に教えてもらったようにやってみたものの、魚が目視できるワケでもなく、魚探に映るワケでもない。
しかもどの方向に投げてもイイって言う。
釣りって、魚がいるのが見えたり確認できた方が集中できると思うので、N君に釣って見せてくれとお願いしました。
仮にそれでデカイのが釣れても、『なんでガイドが釣っちゃうの?』とふて腐れたりしないからと。
で、数投。
サクッとN君釣りました。
58センチ。
お客さんの立場の自分がバスの向こうでめっちゃ笑ってるのが分かるでしょうか?
悔しいとか不貞腐れるとか、そういう感情が全く湧いて来ないんです。
『おい!マジか!』っていう、清々しい驚きしかなかったです。
だって、自分に教えてくれたように投げて、言ってたように操作して、言ってた通りのサイズを釣るんですよ。
N君のブログを読んでいて、度々あった『ガイドなのにお客さんよりデカイの釣っちゃいました』的な展開が目の前で起こったので、逆にテンション上がりました。
それからはルアーやフック、ロッドのポジションまでアドバイスを受けて、集中してやりました。
しばらくして、ついに来ましたよ、バイト。
めっちゃ小さくて短いバイト。
普通ならアワセます。
ちょっと送り込んでからアワセより、バイトがあったら即アワセタイプなので、通常ならアワセたはずです。
でも、聞いちゃいました。
あ。。。
ちょっと巻いてラインにテンションかけ直してもう一回。
あ。。。。
ここでアワセ。
しかもテンパったのか、会心のフッキングとはいかず、だっさいやつ。
でも魚の重量感が伝わってきて、『小さくない』のがわかりました。
直後にフックが外れた感触。
バラしました。
ダッさ。
足元まで戻って来たワームを見て、魚がバイトしたのは間違いない。
何がJr.のAOYやねん!ていう感じです。
今回の琵琶湖では絶対やりたくないと思ってた甘いアワセをまたやりました。
集中力というのか緊張感というのかわかりませんが、『いつバイトがあっても絶対掛けてやる』という気持ちが足りないんです。
その後は魚がいる場所に数カ所連れてってもらい、一緒に乗った友人もワンバイトありました。
『ねぇ、ここって根掛かりする?』
「しないよ」
『だってアタリがあったけど動かなかったよ?』
「ここ根掛かりするようなものないもん」
『え?だってロッドで引っ張ったけど動かなかったよ?』
とか話しながら、手元に戻ってきたワームは、ちゃんとバスが喰ったけどバラシた後の状態になってました。
去年釣りを始めたばかりの初心者だけど、デカイヤツってアワセた時に根掛かり??と思うくらい動かないことあるよっていう話を信じるには十分な感触を得たようです。
とある場所で、山梨から行った二人の客が「ホントに魚いるの?」感をやたら出すので、ガイドのN君にまた釣って見せてとお願いしました。
自分が釣れたら困るというガイドさん特有の悩みがあるとは思うんですが、仕方なしにやってもらいました。
ピシッと1投目。
数秒後。
ビシッとアワセる。
釣れた。
40アップ。
『な?おるやろ?』
えぇ。。
確かに。。。
ていうか、どんだけ下手なんでしょうか、私たち。
その後はマリーナに帰る時間いっぱいまで粘りましたが、バイトもなく終了しました。
N君。
せっかくガイドお願いして、魚がいるところに連れてってくれて、釣る方法まで教えてくれたのに、釣ることができなくてホントごめんなさい。
ガイド業って、お客さんからお金をもらって、魚を釣ってもらうというお仕事。
相手はお魚なので、釣れる時も釣れない時もそりゃああるでしょうが、釣ってもらうのが前提じゃないかと自分は思います。
なので、お客さんの自分たちが釣れなかった=N君はガイドとしてダメという判定をする方も世の中いると思います。
価値観なんて人それぞれですから、そういう考え方も別にいいと思います。
今回、高速使って山梨から琵琶湖まで来て、お金払ってガイド頼んで釣りをして、私たちはノーフィッシュでした。
でも、一緒に行った友人は、行く前から『お金は払うけどみんなで一緒に釣りを楽しみたい、ガイドだから釣りをしないなんて嫌』と言っていたし、自分はバスボートに乗って琵琶湖で釣りをするだけでも、払う金額以上の価値があると思っていたし、琵琶湖スタイルの釣り方、タックルに触れられたこと、あっさり50アップが釣れる琵琶湖のポテンシャル、全てが勉強になりました。
プラス、再会できたN君と昔話をしたり冗談言ったり、初めて一緒に釣りができて、いい時間とお金の使い方をしたなと、自分を褒めてやりたいぐらいです。
ちなみに、N君は毒を喰って生きて来たんじゃないかと思うぐらい毒を吐きます。
琵琶湖から帰って翌日の今日、午後から市内の湖へ行って、友人と釣りをしました。
琵琶湖のN君の毒に侵されたのか、ずっと毒を吐きながら釣りをしました。
あいつらうるさいな。。。と近くで釣ってた周りの方にはご迷惑をおかけしたかもしれません。
どうもすみません。
ということで、いずれ琵琶湖でもう一回デカイの狙ってみたいと考えてます。
次回までに、ガッツリとバスにハマってた頃の勘を取り戻して、琵琶湖のデカイやつの上アゴにガツっとフックかけられるように練習しときます。